人間関係が悪くなる理由
職場における悩みの中でも、最も多くの人から聞かれるのが人間関係に関するものです。
特に近年では精神的な疾患で職場を退職してしまう人が増えていますが、その原因になるストレスの大半は人間関係に由来するものと言われています。
ちなみに「ストレス」という言葉は、正確には暑さや寒さなど物理的な刺激を含むものなのですが、現代においてはその中でも心理面で感じることが圧倒的に多くなっているためか「ストレス=精神的苦痛」と解釈する人が多くなっています。
誤解のないように言うと「ストレス」そのものは全く悪いものではなく、適度にかけられることで高いパフォーマンスを発揮することができるようになるものです。
一方で、過剰になりすぎると精神的に大きなダメージを受けることになってしまうので、そこから療養が必要なレベルで心身を病んでしまうこともあります。
そこでどういった時に職場内でストレスを感じるかということをまとめてみると、以下のようなことが挙げられるでしょう。
・社会常識がわからない(守るつもりがない)人
・責任を逃れようとする人
・自分だけが得をしようとする人
・職場にプライベートを持ち込む人
・極端に仕事能力がない人
こうした人が一緒にいると、どうしても職場内で強いストレスを感じることになります。
残念なことですが、こうした人は身近にいても自分の力でその人の本質を変えることはできませんので、そこから受けるストレスをどのようにかわしていくかということが問題になってくるでしょう。
改善方法としてできること
職場のストレスで最も大切なのは「真剣に向き合いすぎない」ということです。
よく言われることですが、他人を変えることはできなくても、自分を変えることはできます。
ストレスを感じる原因がまずどういったところにあるかということをしっかり考え、そこから対応策をとっていくようにすることが大切です。
具体的な方法としてはまず、先回りしたコミュニケーションをとってしまうということがあります。
上記の例で行くと、「責任を逃れようとする人」や「自分だけが得をしようとする人」というのは、どういった局面でわがままな振る舞いをするかが、ある程度予想できるものです。
逃げ出されたりしゃしゃり出られたりするタイミングの前に先に周囲に連絡をしたり、あらかじめ言質をとって記録(メールやチャット)に残しておくことで、自分への被害を防ぐことができます。
また、余計な人間関係に首を突っ込まないということも大切な自衛方法です。
付き合いが深くなるとどうしても面白おかしくうわさ話をされがちになりますし、そこから自分に被害が及ぶこともあります。
会話の中で社会常識の観念がずれているなと感じるような人とは、極力プライベートで関わらないようにするのが一番です。